ブログの更新がずいぶんと滞ってしまいました……
申し訳ありません。
真夏のあの暑さが嘘のように、こちら横浜も朝晩は寒いくらいの気温になってまいりました。
この気温差で、体調を崩されている方が多いように感じます。
当院職員も、患者様に接する時に体調不良ではご迷惑…というもの。
規則正しい生活で、体調管理に留意してまいりたいと思います。
さて、秋といえば?
……なんといっても食欲の秋ですよね!
今回は、食欲の秋にちなみまして、当院の管理栄養士による『秋の味覚 さんま』についての記事を掲載いたします。
~秋の味覚 さんま~
焼くとジュージュー脂が落ちる旬のさんま。
その脂にはコレステロールを減らし、脳血栓や動脈硬化、心筋梗塞、高血圧の予防効果が高いDHAとEPAといった不飽和脂肪酸が含まれています。
また、皮膚や粘膜を丈夫にするレチノールというビタミンの一種でガン予防効果のある成分も含まれています。
さんまの塩焼きにたっぷりの大根おろし、その他揚げさんまの青じそポン酢、さんまの南蛮漬け、さんまのポワレ カレー風味、圧力鍋を使って骨ごと食べられる煮魚などがお薦めです。
~秋刀魚の歴史~
サンマ漁が始まったのは江戸初期と言われています。
刺網漁法が開発された紀州(現在の和歌山県)が発祥の地と言われています。
やがて紀州の漁師が漁場を求めて北上し、房総に漁法が伝わり、江戸の魚河岸にもサンマが入るようになります。
しかし、房総で獲れるサンマは南下途中で脂がのったサンマなので、脂っこいのが下品だと、江戸の町でサンマは全く人気がありませんでした。
江戸の華と言われ「火事と喧嘩」江戸265年の歴史の中で大火事は96回。
年に1回は大火事、7日に1回はボヤがあったといわれています。
江戸庶民は食べ物に上品だ下品だと言えない事態に追い込まれ、サンマも食べられるようになりました。
江戸の中頃の天ぷら屋さんには必ず大根おろしを盛った器がありました。
油っこいものに大根おろし、この組み合わせはサンマにもぴったり当てはまったのです。
大根には脂っぽいサンマの消化を助けてくれる酵素ジアスターゼが含まれており、さっぱり食べられるだけでなく、事実消化を助ける役割を果たしています。
古典落語『目黒の秋刀魚』は、目黒に鷹狩に出かけたお殿様、お腹がすいて茶屋の主人に昼食を所望しました。そこで出てきたのが、焼きたてあつあつのサンマ。
お殿様いたくこれが気に入り、お城でもサンマをアンコールします、しかし出されたのはお殿様の体を気遣う余り脂を落とした挙句毒見のために冷め切ったまずいサンマ。
そこでお殿様家臣に尋ねた『これはどこのサンマじゃ?』『はい、房総のものでございます』『それはいかん、サンマは目黒に限る』お後がよろしいようで・・」という具合になりました。
管理栄養士 川尻